水子供養を自分で行う方法についてお話いたします。
まず、供養の方法には、さまざまあるという事です。
中には、「トイレ掃除が供養になる」というご僧侶の方もありました。
一番大切なことは「祈り」です
祈りは、簡単なようですが、とても難しいものです。
仏様に一心に祈るのです。
手を合わせ、目を閉じればいいというものではありません。
まず、どの?仏様に祈るのか?
仏教は一つではありません。
天台宗・真言宗・浄土宗・曹洞宗・臨済宗・日蓮宗・浄土真宗や奈良仏教など様々な宗派やお寺があります。
それぞれに宗派の考えがあり、浄土真宗では水子供養という考え方がありません。
宗派の違いは、本尊の違いにもあります。
浄土系の本尊は「阿弥陀如来」であり、「西方極楽浄土」です。
日蓮系であれば「霊山浄土」真言宗系であれば「密厳浄土」です。
浄土真宗や日蓮宗系では、お地蔵さまがお祀りされていませんが、多くの場合は、小さな子供をお導きいただく「地蔵菩薩」が水子供養の仏様とされています。
鎌倉 長谷寺の水子供養では、受付で地蔵菩薩を購入し、本尊に供える方法です。
東京 本寿院では、粘土で地蔵菩薩をつくる「つちぼとけの水子供養」などが有名です
近くのお寺をめぐってみて、本尊様や地蔵様に手を合わせる。それができない場合は、自宅の仏壇に手を合わせる。
自宅に仏壇がない場合は、仏壇店で仏壇や本尊を求められることもいいでしょう。
まずは、祈りの形を整えましょう。
信は荘厳より生ずる
と言われるように、まずは、身なりを整え、本尊に供物を供え、心を込めて祈りましょう。ご自宅で祈る場合は、部屋の掃除をし、灯明(ろうそく)を灯し、線香を焚きましょう。
そのお心は、必ずや仏様に届き、わが子をお導きくださるでしょう。
ちなみに、キリスト教では「中絶」が原則禁止されています。アメリカではやっと最近中絶が権利として認められるようになってきましたが、基本的には、命は神からの賜りものという考えです。ある意味、日本は中絶大国であると揶揄されたケースもあります。
次に、お経を唱えましょう。
般若心経が短くておすすめですが、法華経や浄土教などご自分の信じる宗派のお経がいいでしょう。
お経がわからない方は、インターネットのユーチューブなどからダウンロードして一緒に唱えるのがいいでしょう。
お写経をする
聖徳太子の時代からお写経は、とても良い供養方法だとされています。お写経用紙は、アマゾンや楽天でも買うことができますが、本寿院のサイトから写経ダウンロードし、印刷して使うことができます。
御命日には、回忌法要が必要
通常、命日には、ご供養を行います。
水子霊の場合、没年月日というものがありません。
ですから、中絶や流産した日を「命日」とお考え下さい。
命日から数えて、6日目が初七日
48日目が、49日
99日目が、100か日
初めて迎える、新盆(にいぼん)には、精霊棚をつくってお迎えください。そして大文字で霊をお見送りします。
1年目が、一周忌
2年目が、3回忌(注意)
6年目が7回忌
12年目が、13回忌その後、17回忌・23回忌・27回忌・33回忌と続きます。通常は、13仏の仏様をかけてご供養法要(ご法事)が行われます。
命日を忘れないように(過ぎてはいけません)ご自分で33回忌までご供養を繰り返されるといいでしょう。
供養は、1度だけで済むものではありません。ご先祖様と同じようにご供養をなさってあげてください。