水子供養はいつまでにするのか?しないとどうなるのか?お参りだけではだめなのか?たたりはあるのか?など寄せられた相談事例集です。
Q:水子供養は、いつまでにするのか?
A:葬儀を1か月先に行わないように、水子供養も早めに行うことが大切です。亡くなった水子は、死出の旅路に出てさまよっています。結縁(葬儀で行っていること)して成仏を願いましょう。
ただし、女性の体調をみてから、一週間以内(初七日まで)に行われるのが良いでしょう。
Q:水子供養をしないとどうなるか?
A:水子供養は、仏様と結縁し、成仏すると考えます。ご先祖と同じ、仏様の浄土に導かれ、安らかなる眠りにつきます。
水子供養を無いという事は、成仏しないことであり、浮遊霊として彷徨います。これを無縁仏ともいわれます。
肩が痛い、腰が痛いなど霊障というのは、何かのメッセージを送っているといわれます。
水子供養の方法はさまざまございますので、ご自分にあった小さな形であったもされておかれることをお勧めします。
Q:お参りだけではではだめなのか?
お参りだけでもいいでしょう。
仏様の前に行って一心にお参りなさってください。あなたのわが子へのお気持ちです。
わが子を供養するのは、親しかいません。わが子は、ちゃんと見ていてくれるでしょう。
水子さんの立場からも考えてみましょう。私のためにお父さんお母さんが一生懸命祈っていてくださると感じた時、うれしく、喜ぶことでしょう。これからは、守護仏となってあなた方を見守っていてくれることでしょう。
ただ、なぜお参りだけなのでしょうか?5千円程度から供養もできます。
それも出せないぐらい経済的にやりたくてもできないという場合と、お金を出したくないという場合は大きく違ってきます。
もし、出産していれば、出産費用から育児費用。教育費用。大学まで多大な費用がかかったはずです。
おもちゃもランドセルも買ってあげたことでしょう。それは、親としての子供に対する気持ち(思い)です。
あなたのお気持ちは、水子さんにも通じていることを忘れないでください。
Q:水子のたたりはあるのか?
A:たたりがあるから、ないからといって水子供養をするものではありませんね。
たたりを恐れているのは、あなた自身であり、あなたを救済するために水子供養をするのではありません。
あくまでも、わが子の成仏を祈るのが水子供養です。
親としてわが子の成仏を祈る
そんな当たり前のことがされていないという事は、いわゆる異常なことと言えるでしょう。
おなかに命が誕生し、生きたい生きたいと願っていた命が、親の都合によって絶たれてしまった。親は、ごめんなさいと懺悔の気持ちもなく、平然として暮らしている。
被害者は、水子之霊そのものであります。
今、親がわが子にしてあげることができるのが、わが子の成仏を祈ることだけです。
Q:ちゃんと供養していれば、水子のたたりを受けなくてすむのでしょうか?
A:あなたが心を込めて供養していれば、水子之霊は、仏様の浄土に生まれ変わり、成仏します。
ですから、守護霊として守る存在であっても、たたるということないでしょう。
Q:水子霊のたたりによる病状には、いったいどんな特色があるのでしょうか?
A:肩こり・腰痛・婦人病が多く報告されています。また、同時因果・異時因果ともいって、その影響がすぐに出る場合とそうでない場合があります。それは、直系であるご両親だけでなく、兄弟であるこれから生まれてくる子供に出る場合もあります。供養されていない水子と愛情いっぱいに育てられている兄弟をみて嫉妬するのは当然かもしれません。
子供が突然暴れだしたり、障害や精神的な病気になった両親を調べると、供養されていない水子之霊があることが多くあります。
Q:中絶や流産をしたとき、その胎児を病院で供養されているのでしょうか?
A:多くの場合、病院としてまとめて供養されているケースがあります。〇〇病院水子之霊位としてお位牌を作り、お寺で供養されています。丁寧な病院であれば、毎年慰霊法要を執り行っておられます。
ぜひ、その病院で供養のことをお聞きになってみてください。
供養している寺院名を教えてくださるところもあるでしょう。
ただ、あくまでも、病院全体としての供養であります。
それで、わが子の供養がしっかりできているかといえば疑問です。通常、命日が違い、回忌法要や命日によって供養の方法も違ってきます。一派ひとからげでいいとは到底思えませんし、それでわが子の供養が出来ていると安心できるでしょうか。
Q:どこのお寺でも供養をしてくれるのでしょうか?
A:どこでも受け付けているわけではありません。お寺は檀家さんのためのお寺であり、檀家にならないと供養してくれないのが一般的です。
最近は、ネット社会になりましたから、受け付けますよとホームページで説明しているお寺でなさってください。近いからどこでも受け付けてくれるからと行っても門前払いでしょう。
Q:水子霊が写真に写ることがある場合、どうすればいいでしょうか?
A:写真に写るのは、水子霊というより、念であると考えます。水子の良い念であれば、写真に写っても問題ないでしょう。悪い念であれば、それはちゃんとお焚き上げしてもらいましょう。
Q:水子にもお盆があるのでしょうか?
A:お盆は、先祖の霊があの世から帰ってくると考えられています。その時 先祖へお供えしてくださいと送るのが「お中元」です。そして迎えた霊に精霊棚をつくって迎え、盆踊りを一緒に踊るのです。霊を慰める踊りが盆踊りです。そして大文字であの世へ送り火を焚くのですね。
ちなみに、亡くなって49日までは、「ご霊前」49日を過ぎれば「ご仏前」となりますね。死出の旅路に出て、7日後とに裁判があり、49日で先祖の仲間入りをする。昔から、日本人はそうやって目に見えない存在を大切にしてきました。
もしろん、水子も先祖と同じです。
Q:水子霊の供養は、水子の数だけしなければならないのでしょうか?
A:兄弟であったも別々の人格ですね。それと同じように、別々の霊魂として供養されることをおすすめします。
お供え物などは、できれば、同じものを同じ量だけされるのが望ましいと考えます。
Q:大分昔の水子で、気にはなっていたのですが、今まで供養をしてやれていません。このところ体調不良もあり、霊能者に水子の霊がついていると指摘されました。今からでも供養できるでしょうか?
A:その存在に気付いた今こそ、ちゃんとご供養なさってあげてください。
Q:流産した場合でも、水子供養が必要でしょうか?
A:精子と卵子が結合した瞬間から、「命」の始まりであると考えます。法律的には(母体保護法)妊娠22週未満(妊娠21週と6日まで)は、中絶ができ、それ以外は出来ないとされます。また、何らかの意図をもって命を絶ってしまったときには、殺人罪が適用されます。時間の経過はあれども同じ命です。その命の供養ですので、流産だからやらないという理由はありません。
中絶は、親の意思によってなされるため、親の罪悪感があるしかし、流産は、願っていても自然と流れてしまったものなので、罪悪感がありません。
しかし、供養に罪悪感は関係ありません。
わが子の魂を成仏させることが供養です。
他の章でも説明しておりますが、たくさんのお金を払えばいいというものではありません。わが子の成仏を願うその気持ちが仏様に通じるのです。それを忘れないでください。
あなたができるわが子への愛情であります。